コミュニケーションに詰まったら使える話題

初めて看護実習に行く学生にとって大きな悩みとなるのが、患者さんとのコミュニケーションだ。看護師になってからも、患者さんとどうやってコミュニケーションを取ったらいいか分からない…と密かに悩んでいる新人は案外多い。

しかし、患者さんとのコミュニケーションは、毎日の声かけで必要不可欠だ。苦手意識をなくして声かけをスムーズに行おう。

患者の容態を聞いたり、その日の具合を聞くのは声かけの一つである。
しかし、そこからどうやって会話を広げればよいのだろうか?会話に詰まった時には、「食事の話題」を持ち出してみよう。「病院食の味はどうですか?」など質問してみるのはどうだろうか。よく出るメニュー、好きなものなどを教えてもらえれば、そこから会話を続けていくことができ、患者さんから思わぬ情報を引き出せるかもしれない。

食事の量も話題にできる。
少ししか食べていない方には、「病院食の味は苦手ですか?」「食欲がありませんか?」などのように質問できる。食事は体のエネルギー源なので、食事の状況を把握するのは看護の視点からも大切だ。ただし、食事が難しく、点滴を投与している患者さんに食事の話題を振ると苦痛になるので、患者さんの状態に応じて会話しよう。

「天気の話題」もおすすめだ。
「昨日、帰るとき土砂降りだったんですよ」など自分から気軽に話題を提供できる。窓際の患者さんは特に空を見ている方が多いので、「今日は風が強いよ」とか「青空がきれいだよ」とか天気の変化を教えてもらえるだろう。もし、天気がよくて、デイルームに移動できる患者さんであれば「一緒にデイルームに行ってみませんか?」と誘ってみるのもいいだろう。