患者さんへの声かけで言ってはいけないNGワード3選

看護師は毎日、山のような業務をこなしている。
しかも、患者さんはみな感謝してくれる人ばかりではない。看護師にむかって暴言を吐く人、性格がキツい人もいる。看護師も人間だから、どの患者にも、どんなに忙しくても丁寧に親切に声かけをするのは難しい。とはいえ声かけするうえでのNGワードもあるので気を付けたい。

1つめのNGワードは「臭い」だ。
患者の尊厳を傷つける言葉はNGだろう。病院の中には患者さんの排せつ物、消毒液、入浴できない方もいるので体臭などの臭いがある。患者も臭いを気にしている。恥ずかしい気持ち、申し訳ない気持ちを持っているのだ。看護師からストレートに「臭い」と言われれば、尊厳が傷つく。看護師として決して患者さんの前で口にしてはいけないNGワードだ。

2つめのNGワードは「頑張ってください」である。
ポジティブな言葉に聞こえるが、患者さんにしてみれば「何をどう頑張ればいいの?」となってしまう。なかには「自分の頑張りが足らないのか」と、落ち込んでしまう人もいるかもしれない。「頑張ってください」よりも「よく頑張っていますね」「今日もリハビリ頑張っていましたね」などのように声かけする方がよいだろう。

3つめのNGワードは「おじいちゃん・おばあちゃん」。
患者さんの多くは高齢者なので気を付ける必要がある。親しみを感じるのは良いが、患者さんは自分の祖父母ではない。家族が聞いた時に違和感を覚えるので、患者さんのことは名前で呼ぶ方がよい。